マンガ数寄者時代!!
コミティア
漫画制作は終わらない。
前回、マンガのラフにあたる「ネーム」について紹介させていただいた。
ネームにかける時間は作家それぞれであり、人によっては3ヶ月近くかかった人もいる。なんとなくでも自分の作品のたどる道筋が見えてきてくれないと、不安につつまれたまま最悪作品が完成しなくなってしまうこともあるからだ。
夏がおわり、コミティア開催日(2019年11月24日)を見越した締め切りまであとわずか。「ネームさえいいものになれば、自信をもって次の段階にいくことができる」みんなそう信じてネームの完成に時間をかけていた。
しかしネームに負けずカロリーの消費が激しく、コツコツと作業を積み重ねるしかないのが次の段階、『作画』である。
作画
いよいよ漫画制作の本番。本番用の紙を用意し、ネームをもとに精密な下書きをつくっていく。最終的にまとめる本のサイズがA5のサイズにしようとあらかじめ決めていたので、作画の段階では少なくともA5より大きい用紙を使う。
インクをつけて使う”つけペン”、0.03mmから1.0mmまでいろんな太さの”ミリペン”、”スクリーントーン”といった、プロ御用達の道具を使う人もいる。しかし全員プロ漫画家を目指しているというわけではないので、それぞれ作画手法は異なる。
iPadをつかってデジタルで作画するひともいれば、複数の紙に異なる絵を描いて、あとでデジタルで一枚の絵に合成したりする人もいる。『すいかとかのたね6号』参加作家それぞれの作画手法の詳細については次回以降でご紹介させていただきたい。
ひたすらに根気を必要とする泥臭い作業。合同誌のデメリットというべき皺寄せがここで発生する。締め切り間際で作家同士の牽制がはじまり、どんどん伸びていく締め切り。入稿が遅れることで印刷コストがかさみ、一冊一冊の値段を高くせざるを得なくなっていく。
そして、つくるのは漫画だけではない。雑誌としての付加価値をつけていくためにあらゆることをしなければならない。表紙のデザインを作る、掲載内容の編成を決める、漫画以外のコラムをつくるために外部の人に依頼する、などなど。やるべきことはまだまだ山積みだ。
次回、漫画作成と同時並行で編集作業も開始!
そしていよいよイベント当日!
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