“絵本のつなぎて”ふわはね

オンラインの向こうへ

この記事は約4分で読めます by 常松心平

絵本の読み聞かせや、わらべ歌や手遊びなどが楽しめる「ふわはね絵本のある時間」を定期的に開催する絵本講師のふわはねさん。今回はオンラインでさまざまな人たち生まれている「つながり」について、そして今取り組んでいる新しいプロジェクトについてお聞きしました。

ふわはね
絵本を描く人、作る人、売る人、買う人、読む人、読んでもらう人を繋ぎたいと「絵本のつなぎて」として関西を中心に活動を繰り広げる。絵本で出会う扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や親子の時間が楽しくなる発信を続けるInstagramは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持され、フォロワーは1万人を超える。
Instagram

絵本好きがオンラインに集う新しい形

現在、インスタライブや配信などもされてるんですよね?

心平

インスタライブは平日毎日7時からやっています。また『GOOD MEETING』というオンライン番組で毎月配信してます。

ふわはね
GOOD MEETING 
ふわはね「親と子をつなぐ 絵本の学校」by ニジノ絵本屋

GOOD MEETINGは、手紙社が提供しているさまざまな分野のナビゲーターによるオンライン番組。Zoomを使って視聴者との双方向コミュニケーションを実現している。ふわはねさんの「親と子をつなぐ 絵本の学校」は、ニジノ絵本屋さんが主催する絵本講座。毎回さまざまなテーマで絵本について視聴者と語り合う。

『GOOD MEETING』での配信はいつから始めたんですか?

心平

『GOOD MEETING』はお声かけ頂き、2020年になって、コロナの自粛期間中からですね。

ふわはね

今までやってきたのとまた違いますよね。最初やり始めたときはどうでした?

心平

そうですね。コロナ渦の中、なかなか買いに出れずとなり、絵本好きでも内容わからずでは、なかなか買うのもむずかしいだろうかな、おすすめの絵本をオンラインで紹介すれば、地方の人など、なかなか直接会う機会がなかった人にも本を紹介できるなって思いました。

ふわはね

視聴者さんたちは元々知ってる人じゃないんですよね?

心平

そうですね。でも私、毎日朝にインスタライブをしているので、その中で毎日来てくださる方がいらっしゃって、だんだんみなさん仲良くなってきているので、ちょっと楽しい夜の集まりというか最近は大人の部活のようになっていて、それもおもしろいなぁと思っています。

ふわはね

拝見しましたけど、すごく楽しそうでした。

心平

みなさんが元気になったとか、番組を楽しみに今日は頑張ったよ、って言ってくださるのんです。そういう場をつくれることが、私には新しい発見だったんです。

ふわはね

実際、まだお会いしたことない人もいっぱいいるわけですよね。あの場の中で。

心平

はい。

ふわはね

いいですよね。つながりが生まれる瞬間はオンラインでも感じられますね。

心平

そうなんです。

ふわはね

すごく新鮮でしたね。こういう世界があるんだと思って。

心平

絵本が好きな人って、実はまわりのお母さんたちから、勉強熱心だねとか、教育熱心だねみたいな感じで言われがちなんですよね。

ふわはね

え、そうなんですか?

心平

お子さん字読めるの? 勉強させてるの? みたいな感じで思われがちなんです。

ふわはね

なるほど。

心平

そういう中で絵本が好きな人が集まると、価値観が近い人がここにいたっていう感じで、すごく嬉しく感じてくださるみたいですね。

ふわはね

なるほど。じゃあコロナ禍が終わってもずっと続けていこうかなという感じなんですか?

心平

そうですね。求められればやっていきたいと思いますね。

ふわはね

絵本のある暮らしの提案

これからコロナ禍が終わったら、どういうことやっていきたいみたいなのってありますか?

心平

絵本のある空間、絵本のある暮らしの提案がしたくて。実は、自宅のリビングに皆さんを招き入れて、ボードゲームをしたり、絵本を自由に読んだり聞いたりしながらお茶ができるような空間をつくろうと計画をしています。

ふわはね

へえ〜! いいですね!

心平

今ある既存の絵本屋さんや絵本カフェとは違う、私にしかできない、ほっと癒される空間や場を、少しずつ試行錯誤しながらつくり上げていきたいと思っていますね。

ふわはね

そこで、ぜひうちもイベントやらせてください!

心平

ぜひしてください!(笑)

ふわはね

オープンしたらぜひ遊びに行きたいと思います。ふわはねさん、今日は長い時間ありがとうございました!

心平
コンシェルジュカフェ~ふわはね先生と一緒に新刊読み合わせ会~
枚方 蔦屋書店では毎月末に、ふわはねさんが講師を務め、その月に枚方 蔦屋書店に入荷した絵本をコンシェルジュさんと共に紹介するンシェルジュカフェを開催。絵本ファン、仕事や家庭、ボランティアで絵本の読み聞かせをしている方などが多く参加している。ふわはねさんと、絵本のことを、気軽に、楽しく話すこともできる。今回の写真は、2020年10月4日に行われたものを掲載。
取材協力
枚方T-SITEは、地上8階、地下1階の美しい外観の建物に、蔦屋書店を中核として、カフェやフードマーケット、レストランやカフェなど約50の個性的なライフスタイルショップが集まる。蔦屋書店では、本に囲まれながら、コーヒー片手にゆったりと読書することができる。

枚方T-SITE
〒573-0032
大阪府枚方市岡東町12-2
https://store.tsite.jp/hirakata/

CREDIT

クレジット

聞き手
303 BOOKS(株式会社オフィス303)代表取締役。千葉県千葉市の埋めたて地出身。バイク雑誌、パズル雑誌を経て、児童書の編集者になる。本は読むものではなく、つくるものだと思っている。
執筆
フリーのライター兼プランナー。フードスタイリストやウイスキー検定の資格を持つ。趣味は料理やお酒。一人でどんなお店にでも入れるため、取材も積極的に行う28歳。人との繋がりとコミュニケーションを大切に、遊びも仕事も全力で取り組みます!
撮影
生まれも育ちも大阪府。広告スタジオ勤務のあと、三十路目前にしてNYに武者修行。帰国後は大阪市北区でスタジオ開設。 「人の揚げ足」以外はなんでもとります。いまは、360度カメラとドローン空撮に夢中なB型。