“絵本のつなぎて”ふわはね#2

「プロ」の仕事

この記事は約6分で読めます by 常松心平

絵本の読み聞かせや、わらべ歌や手遊びなどを楽しむ「ふわはね絵本のある時間」を定期的に開催する絵本講師のふわはねさん。今回はふわはねさんに、絵本講師になってからの活動についてうかがいました。

ふわはね
絵本を描く人、作る人、売る人、買う人、読む人、読んでもらう人を繋ぎたいと「絵本のつなぎて」として関西を中心に活動を繰り広げる。絵本で出会う扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や親子の時間が楽しくなる発信を続けるInstagramは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持され、フォロワーは1万人を超える。
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活動のきっかけは、子どものバースデーイベント

今回はまず、ブログを書き始めてから読み聞かせの活動をされるまでを詳しくうかがいたいです。ブログをはじめてから、絵本講師としての活動を開始するまでどのくらいの期間だったんですか?

心平

2006年の2月にブログを始めて、4月に、子どもの1歳のバースデーイベントが産婦人科であったんです。そこは当時、最先端で、マタニティービクス(妊婦のためのフィットネス)のスタジオを持っていたんですね。そこで新たにアート教室を始めるような話を聞いたので、婦長さんに、実は絵本講師の資格をもっていて、子どもたちに読み聞かせをしたいって話をして、実際にやらせてもらいました。これが最初です。

ふわはね

そのバースデーイベントがきっかけだったんですね。

心平

はい。それで7月頃から絵本講師として本格的に活動開始しました。

ふわはね

子どもたちに絵本を読んであげるんですよね?

心平

そうですね。でも読むだけがメインではなくて、やっぱり親子に絵本の良さを伝えたいっていうのが強くあったので、親子教室みたいな感じで、絵本とその子育てに関する話を入れることにしたんです。

ふわはね
コンシェルジュカフェ~ふわはね先生と一緒に新刊読み合わせ会~
枚方 蔦屋書店では毎月末に、ふわはねさんが講師を務め、その月に枚方 蔦屋書店に入荷した絵本をコンシェルジュさんと共に紹介するコンシェルジュカフェを開催。絵本ファン、仕事や家庭、ボランティアで絵本の読み聞かせをしている方などが多く参加している。ふわはねさんと、絵本のことを、気軽に、楽しく話すこともできる。今回の写真は、2020年10月4日に行われたものを掲載。

僕がふわはねさんを知ったときは、もうすでにいろんなところでご活躍されている状態だったんですけど、そうなったのはいつぐらいからなんですか?

心平

神戸阪急にたまたま遊びに行ったときに、ボーネルンドという玩具会社がやっているキドキドっていう子どもの室内遊び場があったんですけど、そこの店長さんに親子教室をやらせてほしいっていう話をしたら、定期教室をさせていただくことになって。その後、子ども服アパレルメーカー「ファミリア」のお店のスペースでも同じように定期的にイベントをさせてもらえるようになったんです。どちらも10年以上やらせていただきました。

ふわはね

すごい! そうそうたる会社だ。

心平

そんなところから、今は西宮阪急さんだったり、枚方の蔦屋書店さんだったり、無印良品さんだったりとかっていう感じで、多くの企業から機会をいただいていますね。

ふわはね

ボランティアじゃなく、プロの仕事を

なるほど。親子教室って難しくないですか? 飽きないようにしなきゃいけないし、来てくださった方に納得感をもってもらうのって、簡単なことじゃないと思うんですよね。ご自身の中で、戦略みたいのってあったんですか?

心平


その当時は読み聞かせはボランティアの方がというイメージだったんですが、私は絵本を読むという読み聞かせだけにはとどまらない、子育てをがんばるお母さんへのアプローチも視野に入れていたので参加費を取ってほしいって言ってたんです。もちろんそのために、皆さんが絵本を選ぶのに参考になるようなリストを作ったり、毎月お便りも出したりとかして、定期的な開催を年齢分けをして、0歳さんのクラス、1歳さんのクラス、2~3歳のクラスみたいな感じでっていうふうにやっていきましたね。

ふわはね

その資格を取ってたからっていうのもあるけども、きちんとプロとしてやろうというコンセプトを最初から持っていたわけですね。趣味じゃないぞと。

心平

そうですね。

ふわはね

絵本講師の資格を取る段階から、そういうビジョンがあったんですか?

心平

そうですね。やっぱり子育て真っ最中でボランティアとしてやることも難しいと思ったし、自分で買った絵本を読みたいって思ったんですよね。自分のお財布からお金を出して買いたいと思った絵本を紹介したいと思うし、なにかしら自分がいただいたお金の中で、それを回していきたいって思ったのもあって、仕事としてやりたいと思いました。

ふわはね

他の方たちよりも、ふわはねさんの発信力の方が強く感じたり、ふわはねさんの言葉にみんなが興味を示すのは、その真剣さですね。

心平

誰かを目標にしてやってきたわけでもないし、自分がどうなりたいっていうのもわからないですけど、真剣に絵本を読む、絵本を紹介するっていうことをやっていきたいなっていうのは思ってました。

ふわはね
枚方 蔦屋書店は、絵本をはじめ児童書コーナーも充実している。

先日ふわはねさんのイベントを拝見してすごく思ったのが、みんなが、「これがすごく好き!」って感覚を大事にしているのがすごく伝わりました。理由をじょうずに説明できるかどうかにあまりこだわっていなかった印象です。

心平

好きって、やっぱり理屈じゃない部分もありますよね。

ふわはね

そうですよね。

心平

理屈抜きに、自分の好きを感じられるっていうのがやっぱり絵本の良さだなと思うし、それが何十年経っても、好き!って思えるのも絵本のすごさだと思うんです。その好きをみなさんが持てば、それぞれにとって自信になっていくんですね。

ふわはね

ふわはねさんは「みんな自分の好きを探せばいいんだよ」っていうのをストレートに伝えているから、人気があるのかもしれないですよね。

心平

ありがとうございます。でも、出版的な常識や、本の業界の常識とかを全然知らないので、怖いもの知らずでできてるんだろうなっていうのもあります。

ふわはね

たしかに、詳しくなればなるほど、一周まわって、やっぱり自分の感覚で絵本を見るのが一番いいんだよっていう境地には達しますよね。

心平

私もそれがやっぱり大事だなと思います。

ふわはね

次回は、絵本講師の仕事についてさらにくわしくうかがいたいと思います!

心平

#3 Instagramでつながっていく

取材協力
枚方T-SITEは、地上8階、地下1階の美しい外観の建物に、蔦屋書店を中核として、カフェやフードマーケット、レストランやカフェなど約50の個性的なライフスタイルショップが集まる。蔦屋書店では、本に囲まれながら、コーヒー片手にゆったりと読書することができる。

枚方T-SITE
〒573-0032
大阪府枚方市岡東町12-2
https://store.tsite.jp/hirakata/

CREDIT

クレジット

聞き手
303 BOOKS(株式会社オフィス303)代表取締役。千葉県千葉市の埋めたて地出身。バイク雑誌、パズル雑誌を経て、児童書の編集者になる。本は読むものではなく、つくるものだと思っている。
執筆
フリーのライター兼プランナー。趣味は料理と映画鑑賞、特技は一人飲み。一人でどんなお店にでも入れるため、取材も積極的に行う26歳。人との繋がりとコミュニケーションを大切に、遊びも仕事も全力で取り組みます!
撮影
生まれも育ちも大阪府。広告スタジオ勤務のあと、三十路目前にしてNYに武者修行。帰国後は大阪市北区でスタジオ開設。 「人の揚げ足」以外はなんでもとります。いまは、360度カメラとドローン空撮に夢中なB型。