“絵本のつなぎて”ふわはね#3

Instagramでつながっていく

この記事は約5分で読めます by 常松心平

絵本の読み聞かせや、わらべ歌や手遊びなどが楽しめる「ふわはね絵本のある時間」を定期的に開催する絵本講師のふわはねさん。今回はふわはねさんに、絵本講師として保護者だけでなく、書店員さんや幼稚園、保育園などの「プロ」にセミナーをする話、そして大人気のInstagramについてうかがいました。

ふわはね
絵本を描く人、作る人、売る人、買う人、読む人、読んでもらう人を繋ぎたいと「絵本のつなぎて」として関西を中心に活動を繰り広げる。絵本で出会う扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や親子の時間が楽しくなる発信を続けるInstagramは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持され、フォロワーは1万人を超える。
InstagramGood Meeting

研修やコンサルも絵本講師の仕事

プロフィールをいろいろ見ていると、幼児教育の先生たちや、書店員さんへも研修をされてるんですか?

心平

はい。

ふわはね

最初はびっくりしませんでした? プロから依頼が来るんだって。

心平

そうですね。幼児教育の方や、書店員さんとは、絵本の使い方が違うので、選び方や読み方も変わってきます。だから、私は先生たちが知らないことも知っているのかなと思いました。

ふわはね

なるほど。

心平

売る側のプロである書店員さんに対しても、買う側の人たちのことを私はよく知っているので、そんなに気負いはなかったですね。

ふわはね

彼らプロにとっても、ふわはねさんのお考えを聞きたいと思ったってことですよね。

心平

もちろん、この作家さんは他にこういう本を書いてて、この本にはこういう歴史があってっていうのは、書店員さんの方が、詳しく知ってらっしゃるんですよね。

ふわはね

めちゃめちゃ詳しいですよね。書店員さん。

心平

そうなんです。私はそこに特別な知識があるとも思っていないので、どういうお店のコンセプトにしたいのか、どういう人に来てほしいのか、絵本を買う人ってどういう世代なんですか? みたいな話をしていくんですね。

ふわはね
コンシェルジュカフェ~ふわはね先生と一緒に新刊読み合わせ会~
枚方 蔦屋書店では毎月末に、ふわはねさんが講師を務め、その月に枚方 蔦屋書店に入荷した絵本をコンシェルジュさんと共に紹介するコンシェルジュカフェを開催。絵本ファン、仕事や家庭、ボランティアで絵本の読み聞かせをしている方などが多く参加している。ふわはねさんと、絵本のことを、気軽に、楽しく話すこともできる。今回の写真は、2020年10月4日に行われたものを掲載。

なるほど。絵本コンサルというのはどういう業務なんですか?

心平

絵本コンサルは、もう絵本に関することなんでも聞いてくださいって感じです。「子どもに読ませる本を選びたいんですけど」っていう人もいれば、「絵本に関する仕事をしたいんだけどどうしたらいいか」って質問もあります。「自分が読むんですが、どんな絵本を家に置いたらいいですか」っていう人もいます。

ふわはね

そうなると、絵本がその暮らしの中でも活用できるってことも伝えているんですよね?

心平

そうなんです。

ふわはね

ふわはねさんは、暮らしの歳時記っていうのもテーマのひとつにしているんですか?

心平

そうですね。絵本を通じて、日本の二十四節気とか、七十二候とかを紹介します。

ふわはね

そういうことを描いている絵本を紹介するんですよね。

心平

はい。歳時記的な絵本って意外と多いんですよ。例えば、小豆の赤は邪気をはらうというところからお祝いや節目にお赤飯を食べるんですよね。でも赤飯食べるときも、知っていて食べるのと、全然知らずに食べるのは全然違うんですよね。そういうことも絵本で伝えていきたいなって思ってます。

ふわはね
枚方 蔦屋書店は、絵本の蔵書が充実していて、親子だけでなく、多くの絵本ファンが訪れる。

フォロワー1万人のInstagramの反響とは?

Instagramグラムがすごく印象的で、写真もすごく素敵ですよね。

心平

ありがとうございます。

ふわはね

フォロワーも1万人います! やっぱりSNSの反響って大きいですか?

心平

大きいですね。出版社の方に「紹介してもらった本が重版しました!」って言っていただいたり、書店の方に「売れて在庫がなくなったんです」って言っていただりして、ありがたいなと思います。

ふわはね
ふわはねさんのInstagram。平日は毎日朝7時に、インタライブを行っている。

そうですよね。写真も、こだわって撮ってらっしゃるんですか?

心平

だんだんこだわるようになりました。でも全然まだまだ試行錯誤してるので、どういう撮り方がいちばんいいんだろうと思ってるんですけど。

ふわはね

研究熱心!

心平

自分らしさは出したいなと思ってます。私の始めたころには絵本の紹介をしてる人とかってほとんどいなかったんです。なので、書名で検索すれば、だいたい自分の投稿に飛べたんですけど、今は簡単には、探せなくなってきているんです。だから埋没しないように、自分独自の表現を見つけたいなと思いながら日々試行錯誤してます。

ふわはね

全体的に絵本の投稿が増えていますが、やっぱり、ふわはねさんのInstagramは影響力強いと思います。

心平

ありがたいです。フォロワーの方に、「図書館に何を求めてますか」とか「夜寝るときに絵本を読んだら子どもは寝ますか?」とかを聞いたら結構な数のデータが取れるので、このフォロワーの方との関係性が、また新たな何かを生み出せるんじゃないかと思ってます。
「好きな絵本屋さんを教えてください」というアンケートもとっています。素敵な絵本屋さんを取材して、本を出したいな、という漠然とした夢もあります。

ふわはね

ふわはねさんって、柔らかい印象のキャラクターがすごく魅力だと思うんですけど、ロジカルなところはとてもロジカルだったりして、両面ありますよね。

心平

きっとそうなんだと思います。ほわんとしてるように思われるけど、実際にコンサルとかで話してると、やっぱり元ビジネスパーソンだって言われたりとか。

ふわはね

さて、次回はいよいよ最終回! ふわはねさんが行なっているライブ配信や、今後の活動について聞いていきます!

心平

#4 オンラインの向こうへ

取材協力
枚方T-SITEは、地上8階、地下1階の美しい外観の建物に、蔦屋書店を中核として、カフェやフードマーケット、レストランやカフェなど約50の個性的なライフスタイルショップが集まる。蔦屋書店では、本に囲まれながら、コーヒー片手にゆったりと読書することができる。

枚方T-SITE
〒573-0032
大阪府枚方市岡東町12-2
https://store.tsite.jp/hirakata/

CREDIT

クレジット

聞き手
303 BOOKS(株式会社オフィス303)代表取締役。千葉県千葉市の埋めたて地出身。バイク雑誌、パズル雑誌を経て、児童書の編集者になる。本は読むものではなく、つくるものだと思っている。
執筆
フリーのライター兼プランナー。趣味は料理と映画鑑賞、特技は一人飲み。一人でどんなお店にでも入れるため、取材も積極的に行う26歳。人との繋がりとコミュニケーションを大切に、遊びも仕事も全力で取り組みます!
撮影
生まれも育ちも大阪府。広告スタジオ勤務のあと、三十路目前にしてNYに武者修行。帰国後は大阪市北区でスタジオ開設。 「人の揚げ足」以外はなんでもとります。いまは、360度カメラとドローン空撮に夢中なB型。