
80年代が好きで、自らも聖子ちゃんカットと昭和ファッションに身を包むイラストレーターでモデルのくるみさん。今回はくるみさんに、専門学校に入学したところから、実際にイラストレーターになるまでの道のりについてのお話をうかがいます。

OH! 今日も80’s気分 イラストレーター/モデル・くるみ
原点は、父からの影響

かわいくてちょっぴり懐かしいイラストを描くイラストレーター。80年代のアイドルとお洋服が大好きで、レトロなファッションで似顔絵屋さんやLIVEイベントで活躍中。モデルとしても活動。
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デザイン学校に進学し、イベントや展示会に参加


大学に行くか専門学校に行くか迷ったんですけど、何か武器になるものが欲しかったので、好きだった絵を活かせるデザインの専門学校を選びました。聖子ちゃんカットにしたのは、専門学校に入った時です。

専門学校に入ってから、聖子ちゃんカットで昭和ファッションのくるみさんが誕生したんですね。

最初は自分で美容院を探したんですけど、若い美容師の人だと聖子ちゃんカットがわからなくて。

そっか、今だと知らない人もいるし、多分練習したこともないですよね。

そうなんですよ。それで結局、親戚のおばさんにできる人を教えてもらって、それからはずっとそこで完璧な聖子ちゃんカットをしてもらってます。


なるほど。専門学校に入学した時は、イラストレーターになるって決めてたんですか?

決めてなかったんですけど、自分がうまくできることを仕事にしようと思っていろんな授業を受けてて、結果ずっと続いたのが絵だけで。絵が描けて、デザインが出来ればポスターや自分のオリジナルグッズが作れます。例えば高校生の時から作っている手帳もそうです。

え、高校生の時から作ってたんですか⁉︎

はい。最初は背景もない無地の手帳に、自分の絵のシールを貼ってっていうのが始まりなんですけど。

その時からすでに自分でグッズは作ってたんですね。

そうなんです。それで、専門学校に行ったら背景まで自分で作れるようになって。専門では技術を習得して、絵は続けるっていう形にしてたら、自然とイラストレーターの道に向かってました。

専門学校の在学中は何か作ったんですか?

シールやトートバック、ワンピースなどのオリジナルグッズを作って「デザインフェスタ」っていうアートイベントに参加したり、「似顔絵屋さん」として 展示会にも参加しました。
聖子ちゃんカットを内巻きにして出版社へ


専門を卒業してからはそのままイラストレーターになったんですか?

一回会社員になったんですよ。

就活したんですね。

そうなんです。聖子ちゃんカットを内巻きにしてスーツ着て、個性0にして。

なんの会社だったんですか?

手芸や編み物などの本の会社です。

じゃあ本の編集とかもしてたんですか?

出版もやるし、写真の中身の見本も作ったりしてました。本のページを作ったり、実際に縫い物をしたりと、結構いろんなことをやってましたね。

その会社を辞めたきっかけはなんだったんですか?

お仕事内容はすごく楽しかったんですけど、絵を描くための時間が全然なくなっちゃって。

なるほど。その後はまた何か仕事をしたんですか?

1個下の妹がいるんですけど、その妹が通ってる専門学校にドラマの美術監督をやっている先生がいて、そのお仕事を妹と一緒にちょこちょこ手伝ってました。

それはどういうことをやってたんですか?

ドラマの美術スタッフは、例えばブランドのものを隠すために偽物の広告を作ったり、ストローの位置をこまめに直したり。

細かい作業で大変そうですね。その仕事は今もやってるんですか?

今美術スタッフはやってないんですけど、ドラマのメインビジュアルのデザイン制作とかは最近やりましたね。

じゃあ結構そういう芸能関係のお仕事もちょくちょくやってるんですね。

そうですね。
趣味が仕事に


イラストレーターのお仕事はどこから始まったんですか?

趣味のお絵かきをたまに頼まれて描いて、お金になるみたいな感じで。

どういうものを描いてたんですか?

似顔絵が多くて、ウェルカムボードとか。あとはお友達と『ムギュムギュレンジャー展』※っていう展示会をやっていて、そこでグッズを発表したりとかですね。


じゃあ「今日からイラストレーターになる!」とかじゃなくて、趣味がどんどん仕事に変わっていったという感じなんですかね。

そうなんです。

さて次回はいよいよ、くるみさんのお仕事内容を詳しく聞いていきます。グッズの紹介もあるので楽しみに!
