2022年8月23日、子どもたちが普段見ることができない職場で、仕事体験をする「千葉市夏休みおしごと感動体験ワクワクワークデー2022」が開催。303BOOKSには5人の小学生がやってきました。それぞれお気に入りの一冊を選び、代表の常松心平にインタビューを行い、記事をまとめました。
『ほんとうの星』
この不思議な生き物をどうやって思いついたんですか?
きっと人間の中身を描いたら、こんな生き物になったんじゃないかと思います。
「れ つ か ら で る な と お こ ら れ た」のところと、「か っ て に は い る な と し か ら れ た」の部分はどうして文字間隔を広くしたんですか。
こうすることで、見ている人が、「ハッ」とその部分に注目するからです。
なぜ主人公を星にしたんですか?
きっとこれは作者自身のことだと思います。たくさんあるけど、たったひとつの、それでいて孤独なもの、それが星だったんだと思います。
本に出てくる建物みたいなものはなんですか?
いろいろな欲望や、祈りを込めて建てたられたさまざまな建物を、美しく、でもちょっと気持ち悪く描いたんだと思います。
どうして表紙に穴を開けたんですか?
思わず本を開いてみたくなるようにしました。
最初のページの半透明の白い模様はなんですか?
これはもともとそういう紙なんです。うっすら最初のページが見えていて、これも次のページを見たくなる工夫です。
一番最初のページの白い星の周りにある黒い靄はなんですか?
なんでしょう。人の闇、夜の闇、社会の闇から切り取られて、星が生まれてきたように見えますね。
なぜ星に穴を開けたんですか?
この本の中では穴が空いているものは「命」があるものなんです。だから、穴が空いているんじゃなくて、命があるんです。
この本は何をイメージして描かれたんですか?
作者はきっと、自分と自分の内面、そして自分をとりまく世界をイメージして描いたんじゃないかと思います。
みんなどこかを目指している、この写真のページの三角のゲートの先には何があると思いますか?
あの先にはどこか行かなくてはいけないところ。自分の意思ではなく、行かなければいけないところにつながっていると思います。
「なーーんだ そういうことか」のページの「そういうこと」はどういうことですか?
ここは読者の人に考えてほしいところだけど、きっと自分が何であるか、気づいたんじゃないかな?