ニュー・サブスク・パラダイス#3

ヒロキ・ノダ(オールドタイプ)

この記事は約8分で読めます by 野田浩樹

本記事内に使用した画像は全て画像下部のリンク先のサイトを出典としています。

こんにちは、野田です。

のだひろき
野田浩樹

東京生まれ。ブルーベリーを育てる事と動物が好きなナイスガイ。世界ネコ歩きは毎週欠かさず見ている。プログラマーをしていたはずが、なぜか47にして営業に。

    ついに緊急事態宣言が解除されたわけなのですが、こちらも家で仕事をしていた関係でコラムネタがね…そんな時社長から社員全員に「ネットで見られる映画・ドラマをおすすめするコラム」企画が。

    呼ばれた気がした!!

    アニメも当然OKですよね! ネットも有料だと昔のアニメも行けるんですよねー、もう容赦しない。過去のロボットアニメから過去のロボットアニメまで、完全趣味に走ってやるぜ!! って一瞬思ったのですが、さすがに全部は無理かな、君たち一般人には厳しいよね(謎の上から目線)。

    そんなわけで「過去の」名作に絞って紹介してみました。マニア向けもちょっとはあるけど、そこはまあご愛敬ということで。

    ガサラキ

    ガサラキ

    1998年の作品。まずは軽くジャブ程度で。嘘ですけど。いきなりヘビーでマニア向けですけど。高橋良輔監督の久々の監督作品だったので、当時正座して待ってた覚えがあります。

    『太陽の牙ダグラム』、『装甲騎兵ボトムズ』といったロボットアニメの名作を制作してきた方ですので、オールドファンはむしろこっちを紹介すべきだろ、と思うでしょうが、今回は隠れた名作的な意味でガサラキです。いや隠れてるかどうかは知りませんが。

    このアニメはロボットアニメと言えばまあそうなのですが、テーマは「自衛隊」「右翼」「国の尊厳」と言った非常にヘビーな内容で、しかもこれを当時は日曜日の朝10時(だったかな?)の子ども枠でやるというスタッフやテレビ局含め狂気に取りつかれていたとしか思えない作品。もういろんな意味でハラハラドキドキのアニメでした。

    ストーリーは1、2話あたりは分かりづらいし主人公もパッとしないし、最初は見てて厳しいかもしれませんが、『ダグラム・ボトムズ』好きは必見。ローラーダッシュやパイルバンカーを使ったアクションなど、ファンにはたまらないシーン満載です。高橋良輔監督を信じろ。

    未来少年コナン

    未来少年コナン

    1978年の作品。上からさらに20年前に! しかし、これは紹介せねば。これはマストですよ。宮崎駿監督のファンで「まさか」この名作を見てない人はいませんよね? もしいたら人生の半分くらい損してます、などというレベルではないです。あなたの今までの人生は無意味でした、くらいの名作です。『ラピュタ・カリオストロ』の原型で、人によってはいまだに「宮崎駿監督の最高傑作」と言い切る人もいます。

    内容は野生児コナンの冒険活劇なんですが、メッセージ性もあり、でも子ども向けアニメとしてあまりくどくないという、誰が見ても楽しめる娯楽作品です。私はあまりにも好きすぎて、NHK時代の本放送・再放送は多分全部見てます。ビデオなんてない時代だったのですよ。

    あ、そうそう、この作品を紹介するにあたり一つだけ注意点があります。

    映画版などなかった、いいね?

    ∀ガンダム

    ∀ガンダム(公式チャンネル)

    1999年の作品。『ガンダム・イデオン』で知られる富野由悠季監督です。いやー、悩みました(10分くらい)。富野由悠季監督は私にとって「神」なので、その神のどの作品を紹介すればいいのかちょっと考えちゃいましたよ(一人の監督の複数作品紹介は自分縛りで今回はなしにしてるので)。

    ただ冷静に考えてみると、富野由悠季監督の名前に反応しちゃうような連中はそもそも『ガンダム(初代)』や『イデオン』、『ダンバイン』あたりは見てるんですよ。で、「初代しか認めない(原理主義者)」「ガンダムはZまで(一般人)」「ZZもいいじゃん(変わり者)」のどれに当たるのかが我々世代の飲み会の最初の話題だったりするという。

    なのでそこら辺の世代が知らなさそうな富野由悠季監督作品のガンダムということで∀ガンダムを紹介します。

    この∀という作品は、発表された当初からそれはもう非難ごうごうでした。ガンダムの顔にヒゲが付いてるんですよ。なのでデザイナーのシド・ミード(代表作は『ブレードランナー』ですよ!)に対する非難がね。「外人に日本人の心はわからないんだよ」などと言ってた奴がいたなあ…あ、私じゃないですよ、念のため。

    放送が始まると「(西城)秀樹がオープニングを歌ってる!!」「(雰囲気が)世界名作劇場??」と、もう(オタクの)常識がまったく通用しない世界。そして地下から掘り起こされたロボット(ザク)に「ボルジャーノン」と名前がつけられ、「え? ザクじゃないの?」「ザクだよなあ」「なぜカプールはカプルなんだ?」と困惑することばかり。

    しかしこれがなぜか面白いという本当に不思議なアニメでした。「黒歴史」というネットミームもここから生まれた(多分)のですよ。年をとっても流行語を作ってしまう富野由悠季監督、さすがです。

    無限のリヴァイアス

    無限のリヴァイアス

    1999年の作品。谷口悟朗監督です。一監督に一作品とか言っておいて制作がサンライズばかりなのは私の趣味ですが何か?(開き直り)。谷口悟朗監督はこの後『スクライド』、『コードギアス』とヒットを飛ばして知名度を上げましたが、これが(多分)初監督作品です。

    なぜ『コードギアス』じゃないんだと言われそうですが、実は…『コードギアス』の第一部のエンドがあまりにも衝撃的で怖くていまだに第二部を見てないんですよ!! いや本当に。面白いんですけどね、それは認めるんですけどね、さすがにちゃんと見てから紹介しますので今回はリヴァイアスの方で。

    で、このリヴァイアス、内容は漂流物なんですが、本気で追い詰められて次々と本性が出てしまうメンバーたち、毎回毎回すごいところで終わって「次! 次はどうなるの!?」と病みつきになるストーリー、ヴァイタルガーダーやゲドゥルトの海といったSF・ロボット大好きな人にはたまらない設定、当時は次の放送までが本当に待ち遠しかった作品です。ただ、鬱アニメとしても有名(らしい)なので、そういうのが嫌いな人には向かないかも。

    主人公を好きか嫌いかでも好みが分かれそうですが(嫌いな人も多そうですが)、私はこの主人公が隠れた熱血主人公ではないかと思うんですよ。そういう目で見ると、主人公を愛せるのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

    赤毛のアン

    赤毛のアン

    1979年の作品。「もちろん」アニメの奴です。高畑勲監督という、今考えるとどれだけ贅沢なテレビアニメなんだよ、という世界名作劇場の名に恥じぬ名作です。『母をたずねて三千里』とどちらを紹介しようか迷ったのですが、あれはすれ違いが多すぎる気がしたのでこっちを。

    あ、「知らない人など存在しない」とは思いますが「一応」高畑勲監督の作品を書きますと、『火垂るの墓』や『かぐや姫の物語』を作ったり、宮崎駿監督作品でプロデューサーをやったりしています。常識ですけど一応ね??

    内容はもちろん小説を原作にしたアニメで、熱狂的な赤毛のアン信者が納得した、という信者お墨付きの名作です。信者って誰かって? 私の母です。

    個人的にはギルバートがアンをからかって「ニンジン」と呼ぶシーンが印象的で、女の子をからかうものではない、と教えられ、以後そういうことはしなくなりました。よく覚えてませんが多分そんなひどいからかい方はしてない。はず。

    そしてラストの方で多少和解したかなー、というあたりまでアンがギルバートを無視しまくるという、やたらとリアルな展開がね。原作通りなので原作がすごいわけなんですが、よくこれを世界名作劇場でそのままやったよね、と、今になると思います。いろんな意味で奇跡的な作品なのではないでしょうか。

    アルジェントソーマ

    アルジェントソーマ

    2000年の作品。片山一良監督。『THE ビッグオー』とか、地味な良作を作ってる方ですが、最近は監督をやってないみたいで残念。深夜アニメの比較的初期の作品で、当時はあまり深夜アニメが浸透してなかったこともあり、見てた人は少ないんじゃないでしょうか。多分ですが。いわゆる隠れた名作です。

    隠れちゃう理由として、深夜アニメなのもそうですが、あらすじを話すとみんな眉をしかめて敬遠するんですよ。

    2059年に正体不明の巨大生命体が地球に襲来し、人類を脅かします。巨大生命体が巡礼ポイントと呼ばれる地点に到達してしまうと人類は壊滅してしまうと言われていて、それを防ぐために人類は敵の肉体から作り出した複合体フランクで迎撃する、というもの。

    どこかで聞いたようなあらすじですねえ、はいそうです、『新世紀エヴァンゲリオン』そっくりですね。放送当時は『エヴァンゲリオン』の放送から5年たっていましたが、まだみんな記憶していたので、人に勧めてもなかなか見てもらえませんでしたよ。見ればわかりますが、もちろんパクリアニメではありません。

    あらすじが似ているのは(おそらくですが)、どちらもベースにしているのがウルトラマンだからではないでしょうか。もちろんベースがウルトラマンであっても、きちんと消化されていますのでご安心を。謎が謎を呼ぶスリリングな展開、作戦を遂行している時の緊張感など、いい意味で『エヴァンゲリオン』に似てるところもあるのがGOODです。そしてこれもいい意味で『エヴァンゲリオン』と違うのは、

    広げた風呂敷をきれいにたたむところ

    ですかね。いや他意はありませんよ? ほんとに。ストーリーもそうですが、サブタイトルが秀逸。途中から予想はできてましたけど、これは本当にお見事です。

    今回はこのくらいで許してやるかな(何を?)、といった感じです。本当は『愛・おぼえていますか』とかも紹介しようと思っていたのですが、レンタルのみだったので今回はなしで。自分縛りで今回はサブスクのみの紹介にしました。『マクロス』はテレビ版より映画版派なんですよ。他にもあったけど、あぶれたのは、また次回かな(次回があるのかな?)。ではではー。

    #4 短編映画のすゝめ

    CREDIT

    クレジット

    執筆・編集
    東京生まれ。ブルーベリーを育てる事と動物が好きなナイスガイ。世界ネコ歩きは毎週欠かさず見ている。プログラマーをしていたはずが、なぜか47にして営業に。
      イラスト
      1994年、福岡県生まれ。漫画家、イラストレーター。第71回ちばてつや賞にて『死に神』が入選。漫画雑誌『すいかとかのたね』の作家メンバー。散歩と自転車がちょっと好きで、東京から福岡まで歩いたことがある。江戸の消防と建築を研究中。