はじめて本と出会う

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はじめて本と出会ったのは
いつだろうか

きっと0歳の頃
母がしてくれた読み聞かせにはじまり
幼稚園の終わり頃には
自分の意思で
絵本を楽しんでいたと思う

それから小学生になると
伝記や図鑑を読んでいた
その10倍ぐらいマンガを読んでいた

中学のときは
プロレスや音楽の雑誌を
誤植に気づくほど読み込んでいたし
今よりずっと
小説を読んでいた

その頃感じたことは
今も僕の中に突き刺さっていて
その頃憧れた人たちの背中を追って
今は自分が本をつくっている

ところで
今、子どもたちは
本と出会う機会が十分にあるのだろうか

液晶画面の中で
動画やゲームを楽しんで
そのまま大人になっていくんじゃないだろうか
確かに、めちゃくちゃおもしろい

でも、本を1ページずつめくっていく喜び
自分の想像力が世界を形作っていく喜び
愛おしい一冊に出会い、それを抱きしめる喜び

子どもたちがそんな喜びを知ってくれたら、本は
きっと退屈な日々に、彩りを加えてくれるだろう
きっと孤独なときに、支えになってくれるだろう
きっと誰かのために、立ち上がる勇気をくれるだろう

2026年、いや、これからずっと
子どもたちが本と出会うために
僕たちは歩んでいきます

未来ともに語り合う仲間のために

2026年1月
303BOOKS 常松心平