フリーターはどうなる!?

生活かリスクか

この記事は約8分で読めます by 林太陽

みなさんこんにちは、林です!
新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令されてから1ヶ月と少しが経ちました。303 BOOKSは依然として完全リモートワークの体制を敷いていますが、飲食業やサービス業は休業や営業時間の変更になっているところも多いのではないでしょうか。
その影響をダイレクトに受けている人たちの中で、非正規雇用者・フリーターの方々にスポットを当ててインタビューし、その現状について考えていきたいと思います。

はやしたいよう
林太陽

楽器を弾くことと都市伝説が好き。リモートワーク中は毎日の自炊が楽しみ。ナンプラーは匂いを嗅ぐと泣きそうになるのに、料理に入れると格段に美味しくなるのが永遠の謎。

    「フリーター」
    定職につかず、アルバイトなどで生活費を得ている人。

    デジタル大辞泉

    2019年の非正規雇用者の人数は総務省の調査によると約2165万人いるそうです。

    総務省労働力調査

    5月現在、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が延長して我々国民は依然として厳しい状況を敷いられています。その影響を受けた人たちの中で、今回は非正規雇用者・フリーターの方達にスポットを当てて、どのような状況に置かれているかインタビューしてきました。

    主に時給制で働く彼らにとって働いている会社の休業、営業時間の短縮はそのまま収入の現象に直結するためかなりの死活問題です。非正規雇用で働く人もそうでない人も、こういった現状を考えるきっかけになってもらえると幸いです。

    異なる業種で働く3名の方に「お店・個人について完全匿名を条件に」インタビューしてきましたので、順に見ていきましょう。

    雑貨屋で働くAさんのケース

    こんにちは! まずはご職業について教えてください。

    こんにちは。千葉県にある衣服や食料品等を扱う雑貨屋でアルバイトをしています。

    Aさん

    新型コロナウイルスがニュースになり始める以前の平均労働時間はどのくらいでしたか?

    シフト制で週に5、6日ですね。1日に平均7、8時間働いていました。

    Aさん

    ほぼフルタイムで働いているんですね。3月以降、新型コロナウイルスの影響でシフトに変化はありましたか?

    僕の働いている店舗がショッピングモールの一画にあるんですよ。3月15日から、そのショッピングモール自体が営業を短縮することになったので、うちもあわせて短縮営業することになりました。
    ただそれ自体は一週間ほどで解除されてまた通常営業に戻りました。その後、3月25日の小池都知事の会見を受けて再び営業時間を短縮、緊急事態宣言発令後4月8日から5月6日まで休業、緊急事態宣言の延長を受けて18日まで休業という感じですね。

    Aさん

    なるほど、休業中の給料の補償にお聞きしてもいいですか?

    毎月末に次の1ヶ月分のシフトを事前に提出するんですけど、その勤務予定日から月給を計算した金額の8割を補償してもらえることになりました。

    Aさん

    休業中でも8割もらえるのはありがたいですね! 
    少し話が戻りまして、コロナ禍以前と以後で来店する客層や売り上げに変化はありましたか?

    うちの店はショッピングモール内ということもあり、親子連れや小・中学生のお客さんが多いんですよ。コロナ禍以降もあまり変化はなく、休校になった小・中学生が暇つぶしに来店してくるという印象でした。ただ、全体的にお客さんの数は減りましたね。例年に比べ3割程度の売り上げだと思います。

    Aさん

    7割減となると、3月は仕事がほとんど無い状況だったんですね・・・。

    実はそうでもなくて、うちの店はマスクや除菌ジェルも取り扱ってまして、連日それに関するお問い合わせに対応していました。また、入荷して「お一人様ひとつ限り」と制限して販売したんですけれど何度も来店したり赤ん坊を抱いて来店したりと、あの手この手で買い占めようとするお客さんもいて・・・。
    売れ行きは減ったけど仕事量自体は変わらないくらいの感じでしたね。

    Aさん

    こういった非常時こそ節度をもった行動を心がけてほしいものですね。現在はマスクの供給も割と安定してきたので、休業が終わった後はそう言った心配はなさそうですが・・・。
    最後に、現在休業して1ヶ月が経ちましたが、今のお気持ちを教えてください。

    今は外出自粛して、買い物以外は家で趣味や筋トレに時間を費やしていますがインドアなタイプではないのでとにかく外に出て体を動かしたいですね。お金云々関係なしに、仕事が好きなので早く働きたいです。

    Aさん

    1ヶ月半の間外出自粛するのは相当大変でしょうがあともう少し頑張りましょう! 今日はありがとうございました。

    ありがとうございました。

    Aさん

    ゲームセンターで働くBさんのケース

    こんにちは! お仕事についてお聞かせください。

    はい、兵庫県のゲームセンターでアルバイトをしています。勤務はシフト制で平均週5日の8時間です。

    Bさん

    3月以降の営業に関してなにか変化はありましたか?

    3月3日から営業時間を短縮して営業していました。ゲームセンターなので休校中の小中高生が多く訪れますが、3月の頭は休校していない学校もありましたので午後三時までは保護者同伴でないと入店できないようにして、来店しても注意して帰らせるようにしていました。

    Bさん

    なるほど。学生以外のお客さんに変化はありましたか?

    まず全体的に来店されるお客さんの数は減りました。メダルゲームなどに常連さんはちらほら来ますが、クレーンゲームコーナーはほぼガラガラといった状態でした。売り上げも通常営業日に比べ5割程度落ち込んだと思います。
    小学生以下の子供たちは熱を測るなど、普段しない業務が増えたので人件費は減らされたけれど忙しさはあまり変わらなかったです。

    Bさん

    3月はそのような状態だったんですね。その後、4月7日に緊急事態宣言が発令されました。兵庫県も対象都府県に含まれていましたが、営業に関して変化はありましたか?

    はい、うちの店は緊急事態宣言を受けて4月8日から営業を停止しました。営業再開日は決まっておらず、5月6日以降に様子を見て再開を決めると伝えられましたが、まだ何も連絡は来ていないです・・・。

    Bさん

    連絡もなくて先の見通しが立たないのは不安ですね・・・。休業中の補償についてはどのようになっているのでしょうか?

    1ヶ月ごとのシフトなので、勤務予定だったシフトから月給を計算してその6割が補償されることになっています。結構厳しいですけど、こればっかりはしょうがないですね。

    Bさん

    最後に今のお気持ちを教えてください。

    買い物以外に外出していないのでフラストレーションは溜まりますね。寝て起きてご飯食べての繰り返しの生活になってしまったのでそこはつらいです。私だけじゃなく日本中みんなつらい時期ですけど、不用意に外に出ずに耐えしのげば終息も早まるので、もう少し我慢する時期なのかなと思います。

    Bさん

    月給が6割になってかなり厳しいでしょうけど、耐え抜くしかないですね・・・。今回はありがとうございました。

    ありがとうございました!

    Bさん

    コンビニエンスストア勤務のCさんのケース

    よろしくお願いします。ご職業について教えてください。

    東京都でコンビニのアルバイトをしています。働きだしてから3年弱ですね。

    Cさん

    平均労働時間はどのくらいですか?

    他にもアルバイトを掛け持ちしていますので、コンビニ自体は週2,3日の夜勤4時間ですね。ただ最近は人件費削減のため、夜勤が3時間にカットされました。

    Cさん

    コロナショック以前と以後で営業に変化はありましたか?

    うちの店ではまず2月半ばに従業員全員が着用するためのマスクが設置されました。その数日後、マスクの問い合わせが激増しまして、2月末には販売を完全中止しました。 現在でも未だ取り扱いはありませんね。

    Cさん

    マスクを求めて薬局とコンビニに人が押し寄せましたもんね・・・。3月以降に客層や売れ行きに変化はありましたか?

    3月は若干お客さんが減った印象でしたね。ただ、ご年配の方はあまり気にしていない人が多いのか、普段と変わらずマスクをつけていない人も多い印象です。

    Cさん

    4月7日に緊急事態宣言が発令された後でもコンビニは営業を続けていると思いますがどのような変化があったでしょうか?

    自分でも驚いたんですが、その頃からむしろ来客数が増加しました。皆さん仕事や学校がなくなって、気晴らしにコンビニに買い物に来るのだと思います。体感ですが家族づれのお客さんは平時の3倍くらいに増えたのではないでしょうか・・・。
    ちょうどこの頃からレジに透明な天幕を設置しはじめました。

    Cさん

    大半のお店が閉まる中、スーパーやコンビニは今でも必ず営業していますもんね・・・。

    先日、ポリ手袋と花粉防止ゴーグルを着用したお客さんに「商品に触らずにレジをしてくれ」と言われました。こういったご時世なので仕方がないとも思いますが、店員は逐一アルコール消毒することを義務付けられていますし、腫れ物扱いされるのは少し嫌に思いましたね。

    Cさん

    そんな過酷な状況のなか働かれているわけですが、最後にお気持ちを教えてください。

    まず家族づれでの来店はなるべく遠慮してもらいたいです。ただでさえそう大きくない店内なので、5人家族とかだと人口密度がすごいことになります・・・。
    あと医療従事者や接客業など、仕事上接触を避けられないような業種の人に対して危険手当のような給付金を検討してほしいと思っています。 感染のリスクが高い状況にいる中、仕事量も増えて給料が変わらないのは釈然としません・・・。

    Cさん

    危険な現場で働くなか、給料が変わらないのはどうにかなりませんかね・・・。今回はありがとうございました、頑張ってください!

    ありがとうございました。

    Cさん

    以上3名のフリーターの方のインタビューになります。

    完全匿名を条件としていましたので、お店や個人についてここでは書ききれないことも沢山ありましたが、どのような実態になっているかは掴めたのではないでしょうか?

    サービス業や飲食店などで、今回のような事態に陥りお客さんが来なくなった場合まず減らされる候補にあがるのは人件費だと思います。冒頭にも書きましたが、フリーターとして働く人達は時給制がほとんどなので働けないことが即収入の減少に繋がります。

    また、働くにしても感染のリスクが高い職場である場合もあります(もちろんフリーターに限った話ではありませんが)。

    親などに頼ることも出来ず生活に苦しむか感染のリスクを取るかの二択を迫られている人。数ヶ月収入が激減して10万円の給付金では全然足りない人。そういった人たちが増えてきていくと思います。

    この記事を通して非正規雇用もそうでない人も、仕事のあり方や政府に対してこれからどのようなアクションを起こしていけばいいのか。それを今一度考える一助になればと思います。

    CREDIT

    クレジット

    執筆・編集
    楽器を弾くことと都市伝説が好き。最近はイスラエル音楽にはまっているが、曲名もアーティスト名もヘブライ語なので情報を調べるのに苦戦している。
      イラスト
      1994年、福岡県生まれ。漫画家、イラストレーター。第71回ちばてつや賞にて『死に神』が入選。漫画雑誌『すいかとかのたね』の作家メンバー。散歩と自転車がちょっと好きで、東京から福岡まで歩いたことがある。江戸の消防と建築を研究中。