上記画像は左から順に、石ノ森章太郎、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄、夏目漱石、正岡子規
マンガ数寄者時代!!
コミティア
「同人誌」ってなに?
同人とは。
同じ趣味・志を持っている個人または団体のこと。
古くは明治時代に正岡子規や夏目漱石らが参加していた『ホトトギス社』などがある。それらの団体が作った雑誌のことを「同人誌」もしくは「同人雑誌」というようになった。同人漫画の歴史では、足塚不二雄(のちの藤子不二雄の二人)や石ノ森章太郎らが若い頃に作っていたものが有名である。
では同人誌ができるまでの流れというのは一体どのようなものだろうか? 同人団体『すいかとかのたね』が製作した新刊『すいかとかのたね6号』を例に挙げてみる。
前回の記事で掲載した令和元年11月のコミティア130、そこから遡ること半年前。同年5月から6号の企画が始まった。
「ネーム会」
企画会議の次は「ネーム会」である。
「ネーム」とは?
漫画制作工程において、作画や下書きより前につくるラフ段階のことで、漫画を描き進めていく上で大事な道筋をここで作る。このネームの作り込み具合は執筆者によって様々だが、良い漫画は例外なくネームに熱量を注いで推敲している。プロの漫画家の打ち合わせでもネームが重要になってくる
『すいかとかのたね』6号もこれを真似て、作家全員がそれぞれ「ネーム」を作ってきた。それらを読み合い意見交換するのが「ネーム会」である。「ネーム」を読み合い、客観的な意見や感想を書き合い、議論をする。こういった集いはやはり、作家が複数いる同人団体ならではの利点と言っていいだろう。
「ネーム会」はおよそ2週間の間隔で3度開かれた。1度目の会では拙い作品も、会を重ねて他人の目が入ると、エピソードを変えセリフを変えて確実な進歩が見えた。結実した作品を手に取れば、きっとお分かりいただけるはずだ。
次回に続く
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