『ぼくはキリン』刊行記念 千葉ジェッツ佐藤卓磨選手サイン会
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2022年6月5日、『ぼくはキリン』刊行記念、佐藤卓磨選手サイン会が、千葉ジェッツふなばしプロデュースビアカフェ「THE OFFCOURT」で行われました。
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『ぼくはキリン』は、読書好き、絵本好きの佐藤卓磨選手が、多くの子どもたちに絵本と出会うきっかけをつくりたいという思いからはじまった社会貢献プロジェクトです。この取り組みは「シュガプロ」と名付けられました。
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303BOOKSは、企画の当初から、シュガプロに参加しました。「カワダさんの絵はすごくかわいい。絶対カワダさんにお願いしたいです!」という佐藤選手の想いを受け止め、絵本作家のカワダクニコさんにもプロジェクトに参加してもらいました。佐藤選手、カワダさんと打ち合わせを重ね、佐藤選手の想いを形にするために、物語をつむいでいきました。どこか、佐藤選手に似ているやさしいキリンのキャラクターも、そんなやりとりの中から生まれてきました。装丁・デザインはT.デザイン室の倉科明敏さんが手掛けました。『ぼくはキリン』の完成品を見たときに佐藤選手は「信じられない。プロってすごい!」と思ったそうです。
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制作費用はクラウドファンディングに集められ、チームメイトの熱い応援もあり、2,000,000円の目標額のところ、最終的には合計4,238,000円もの資金が集まりました。この日は、クラウドファンディングの返礼として行われたサイン会で、小さな子どもから、中高年の方ま多くの方がかけつけました。ジェッツを、佐藤選手を愛するブースター、この取り組みに共感していただいた方が、佐藤選手と語り合い、もってきたグッズにサインをしてもらい、いっしょに写真を撮りました。
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佐藤選手は2020年からジェッツに入団したため、長くコロナ禍が続き、ファンと直接交流する機会がほとんど無く、今回のようなサイン会ははじめてです。「はじめてです。やっと話せた! すごく楽しい」と佐藤選手。この日は、限られた時間の中でも、それぞれの方との貴重な時間を大切に過ごす佐藤選手の姿がありました。
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佐藤選手は「ファンの方が、忙しくて、親子でなかなか一緒に過ごす時間がなかったが、ジェッツがきっかけで親子の交流が増えたと言ってくれました。すごくうれしかったです。ぼく自身忙しい日々を過ごしていますが、一児の父として、”ぼくはキリン”を読んであげることで、子どもと交流していきたいと思います」と語りました。
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『ぼくはキリン』は、千葉県船橋市の保育園や幼稚園、小学校、児童ホームなどに寄贈されるほか、千葉市、八千代市の公立・私立の教育関連施設へ、千葉県全域の子育て支援施設等への寄贈が予定されています。「この本に出会った子がバスケットをはじめてくれたらうれしい。そして誰もがもっている自分の”強み”に気づいてくれたら、自分のことをもっと好きになってくれたら、これほどうれしいことはありません」と佐藤選手。
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佐藤選手は「これからもシュガプロは続けていきます」と言います。303BOOKSは『ぼくはキリン』に込めたメッセージが多くの子どもたちに届くように、これからも、お手伝いしていきたいと考えています。
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『ぼくはキリン』
さく さとうたくま
え カワダクニコ
発行:株式会社千葉ジェッツふなばし
編集:常松心平(303BOOKS)
装丁・デザイン:倉科明敏(T.デザイン室)
取材協力:THE OFFCOURT
THE OFFCOURT(ジ・オフコート)
千葉県船橋市本町5-1-17 1F(JR船橋駅から徒歩1分)
Tel. 047-409-7444
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取材:常松心平
撮影:杵嶋 宏樹