303 BOOKS出版社になりました。

この記事は約2分で読めます by 常松心平

2020年3月26日
303 BOOKSは
出版レーベルから
「出版社」になりました。

今後は、僕たちが出版社として
書籍の発行・発売を行っていきます。

なぜ、今さら出版社となったのかと言うと。

編集プロダクションの編集者として、
ずっと疑問だったことがあったからです。

なぜ出版社はWEBのプロモーションを
あまりしないのか?
なぜ出版社は異業種とコラボレーションを
したがらないのか?
なぜ出版社のWEBサイトは
質素でつまらないのか?
なぜ小さい書店や、図書館を
もっと大切にしないのか?

もちろん、そうじゃない例はいくつもある。

でも、この業界で
活動していると、何かを実現させれば、
何かをあきらめなくちゃならない
そんなことばかり。

伝統が、風習が、上が、営業が……。
そうこうしているうちに、
出版界はどんどん硬直化し、内向きになり、
読者にそっぽを向かれはじめている。

だから、ぼくたちはこの時代に、
マーケットと向き合う上での
「当たり前」を身にまとって、
船出することにしました。

この言葉を書いているときも
僕のまわりには
原稿書いている人、
イラストやマンガを描いている人、
デザインをしている人、
写真や動画を撮っている人、
WEBサイト、アプリをつくっている人、
そんな人たちがいる。

ここには、
0を1にする閃きがあり、
1を100にする熱量がある。

終わりのない少子化問題、
慢性的な出版不況、
消費税増税からの不景気、
感染症の流行からの自粛、
絶望的な日本の凋落……。

怖気づいて、大人しくしていればいいという
「リトル303」の囁きは何度もあったけど。

でも、やっぱり、時は来た!

クリエイティブな現場の最前線から、
できたての本を届けることにしました。

出版社はじめます。

常松心平

写真撮影:土屋貴章 水落直紀 松岡玲

CREDIT

クレジット

執筆・編集
303 BOOKS(株式会社オフィス303)代表取締役。千葉県千葉市の埋めたて地出身。バイク雑誌、パズル雑誌を経て、児童書の編集者になる。本は読むものではなく、つくるものだと思っている。