絵本の読み聞かせや、わらべ歌や手遊びなどが楽しめる「ふわはね絵本のある時間」を定期的に開催する絵本講師のふわはねさん。今回はふわはねさんに、絵本講師として保護者だけでなく、書店員さんや幼稚園、保育園などの「プロ」にセミナーをする話、そして大人気のInstagramについてうかがいました。
“絵本のつなぎて”ふわはね
絵本を五感で感じる
研修やコンサルも絵本講師の仕事
プロフィールをいろいろ見ていると、幼児教育の先生たちや、書店員さんへも研修をされてるんですか?
はい。
最初はびっくりしませんでした? プロから依頼が来るんだって。
そうですね。幼児教育の方や、書店員さんとは、絵本の使い方が違うので、選び方や読み方も変わってきます。だから、私は先生たちが知らないことも知っているのかなと思いました。
なるほど。
売る側のプロである書店員さんに対しても、買う側の人たちのことを私はよく知っているので、そんなに気負いはなかったですね。
彼らプロにとっても、ふわはねさんのお考えを聞きたいと思ったってことですよね。
もちろん、この作家さんは他にこういう本を書いてて、この本にはこういう歴史があってっていうのは、書店員さんの方が、詳しく知ってらっしゃるんですよね。
めちゃめちゃ詳しいですよね。書店員さん。
そうなんです。私はそこに特別な知識があるとも思っていないので、どういうお店のコンセプトにしたいのか、どういう人に来てほしいのか、絵本を買う人ってどういう世代なんですか? みたいな話をしていくんですね。
なるほど。絵本コンサルというのはどういう業務なんですか?
絵本コンサルは、もう絵本に関することなんでも聞いてくださいって感じです。「子どもに読ませる本を選びたいんですけど」っていう人もいれば、「絵本に関する仕事をしたいんだけどどうしたらいいか」って質問もあります。「自分が読むんですが、どんな絵本を家に置いたらいいですか」っていう人もいます。
そうなると、絵本がその暮らしの中でも活用できるってことも伝えているんですよね?
そうなんです。
ふわはねさんは、暮らしの歳時記っていうのもテーマのひとつにしているんですか?
そうですね。絵本を通じて、日本の二十四節気とか、七十二候とかを紹介します。
そういうことを描いている絵本を紹介するんですよね。
はい。歳時記的な絵本って意外と多いんですよ。例えば、小豆の赤は邪気をはらうというところからお祝いや節目にお赤飯を食べるんですよね。でも赤飯食べるときも、知っていて食べるのと、全然知らずに食べるのは全然違うんですよね。そういうことも絵本で伝えていきたいなって思ってます。
フォロワー1万人のInstagramの反響とは?
Instagramグラムがすごく印象的で、写真もすごく素敵ですよね。
ありがとうございます。
フォロワーも1万人います! やっぱりSNSの反響って大きいですか?
大きいですね。出版社の方に「紹介してもらった本が重版しました!」って言っていただいたり、書店の方に「売れて在庫がなくなったんです」って言っていただりして、ありがたいなと思います。
そうですよね。写真も、こだわって撮ってらっしゃるんですか?
だんだんこだわるようになりました。でも全然まだまだ試行錯誤してるので、どういう撮り方がいちばんいいんだろうと思ってるんですけど。
研究熱心!
自分らしさは出したいなと思ってます。私の始めたころには絵本の紹介をしてる人とかってほとんどいなかったんです。なので、書名で検索すれば、だいたい自分の投稿に飛べたんですけど、今は簡単には、探せなくなってきているんです。だから埋没しないように、自分独自の表現を見つけたいなと思いながら日々試行錯誤してます。
全体的に絵本の投稿が増えていますが、やっぱり、ふわはねさんのInstagramは影響力強いと思います。
ありがたいです。フォロワーの方に、「図書館に何を求めてますか」とか「夜寝るときに絵本を読んだら子どもは寝ますか?」とかを聞いたら結構な数のデータが取れるので、このフォロワーの方との関係性が、また新たな何かを生み出せるんじゃないかと思ってます。
「好きな絵本屋さんを教えてください」というアンケートもとっています。素敵な絵本屋さんを取材して、本を出したいな、という漠然とした夢もあります。
ふわはねさんって、柔らかい印象のキャラクターがすごく魅力だと思うんですけど、ロジカルなところはとてもロジカルだったりして、両面ありますよね。
きっとそうなんだと思います。ほわんとしてるように思われるけど、実際にコンサルとかで話してると、やっぱり元ビジネスパーソンだって言われたりとか。
さて、次回はいよいよ最終回! ふわはねさんが行なっているライブ配信や、今後の活動について聞いていきます!
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