こんにちは、絶賛リモートワーク中の安部です。約一月半ぶりの登場です。
出版業界やゲーム業界を渡り歩いてきた風来のWEBエンジニア 兼 インフラエンジニア 兼 WEBディレクター。最近やっているゲームは「PUBG」というガンアクションゲーム。K/D 0.25。「あつまれ どうぶつの森」や「マインクラフト」も平行してプレイいる。
2020年3月末に以下のような記事を書かせていただきました。
出版社とリモートワーク
303 BOOKS(株式会社オフィス303)における事例
あれから1か月半ほど経過しましたが、残念ながらこれを書いている5月7日現在も緊急事態宣言は解除されずに外出自粛要請が続いています。弊社もそれに従い5月31日までリモートワーク体制を延長することになりました。外出自粛要請が解除されない限りは、弊社のリモートワーク体制もさらに延長する可能性が高いと思います。
ということで、思ったよりも長期化してしまっているリモートワーク体制ですが、この1か月半を振り返ってみて、リモートワークについていろいろ分かってきたこともあるので、3回に分けて記事に残してみたいと思います。
リモートワークで業務効率はどう変わったのか?
やはり、リモートワークで誰もが気になるのは「リモートワークにおける業務効率」ではないでしょうか。会社の業種やその人の職種によりかなり差が出る話だとは思いますが、出版社および編集プロダクションである弊社スタッフにアンケートをとったところ、以下のような回答となりました。
- 効率がすごく良くなった 6.3%
- 効率が少し良くなった 37.5%
- あまり変わらない 37.5%
- 効率が少し悪くなった 18.8%
- 効率がかなり悪くなった 0%
「良くなった」(計43.8%)が「悪くなった」(計18.8%)より多いということは、全体で見ると「ちょっと良くなった」ということでしょうか。この体制になる前までは業務効率的なところでの不安も多く聞かれていたのですが、やってみると実際は逆で全体的に見ると業務効率が上がるという良い結果となりました。
こういう結果になった要因の一つとして、前回の記事でも紹介したとおり、事前にVPN接続環境や社内スタッフ間のコミュニケーションツールなどの整備をしっかりと行っていたこともあるかと思います。
もちろん、どうしてもリモートワークではやりにくい業務もまだあり、一部のスタッフからは効率が悪くなったという答えもでていますので、こういう人たちをいかに会社や周りがサポートできるか? ということは今後もしっかりと考えねばなりません。
社内および社外での人とのコミュニケーションについて
弊社はリモートワーク体制になる前から社内のコミュニケーションツールとして「LINE WORKS」(ワークスモバイルジャパン株式会社)、社外の方とのコミュニケーションツールとしてはEメール以外に「モバイルチョイス“050”」(楽天コミュニケーションズ株式会社)を導入していました。
- 以前と同様に大きな問題はない 41.2%
- 多少の不都合はあるが、大きな問題は起きずに許容できるレベル 58.8%
- かなり不都合な面が多く、業務に支障が出ている 0%
そのおかげもあってか、業務に必要なコミュニケーションに支障がでているという回答はありませんでした。
ただ、リモートワーク体制になったあとに一つだけ想定外のことが起きました。社内スタッフ間のオンライン会議は当初はLINE WORKSの音声・ビデオ通話機能を使用していこうと考えていたのですが、実際に多人数で使用してみると色々と使いにくい点が多々あり、早々に使用継続を諦めてしまいました。
特に弊社はMacの利用が多いのですが、Macのクライアントの機能の少なさと安定性がない(アプリケーションが落ちる、起動しないなど)のがかなり致命的でした(もし改善されたら使用を再開したいと思いますので、ぜひ改善を期待しています)。
後継候補を色々と検討した結果、社内間でのオンライン会議はZoomを使用することにしました。
Zoomに関してはセキュリティがらみで色々と問題が露呈し報道でも色々と騒がれていますが、使い方次第で許容できると判断しました。ITmediaビジネスONLINE様のサイトが参考になると思います。
結局、Zoomは使っても大丈夫なのか?(ITmediaビジネスONLINE)
弊社のZoomの利用状況については次回の記事でさらに詳しく掘り下げたいと思います。
通勤時間が実質的にゼロになることについて
リモートワークで発生する事象の一つとして、通勤時間が大幅に短くなることがあげられるかと思います。
弊社の場合、オフィスは東京都新宿区に構えていますが、スタッフが在住しているのは東京都のみならず、千葉県、埼玉県、神奈川県など遠方のから通勤しているスタッフも多くいます。ドアtoドアで1時間として、1日2時間が通勤のための時間として取られると考えると、ひと月で約40時間(約1.7日分)、年間だと約480時間(約20日分)も通勤に要しているということです。
座って通勤できる人もいればそうでない人もいるので一概にはいえませんが、普通に考えても通勤というものに対してかなりの労力を要しているということになります。ちなみに私は数年前まで北海道札幌市に住んでいて車通勤でしたので(しかも10分程度)、関東に来てからは通勤の苦痛をひしひしと感じています。
アンケートの結果もそれを裏付ける結果となり、回答者のうちの約6割の人が「肉体的に疲れにくくなった」と答えていました。これは大変すばらしいことなのですが、実は逆の一面もありまして、約4割の人が「体重が増えた」と答えています。
外出自粛要請によるものや、リモートワーク中の間食が増えてしまったなどの要因も考えられますが、「通勤という名の運動」は決して馬鹿にできないものと思われます。
逆に通勤がなくなって疲れやすくなった、という声もあがりました。「通勤がなくなった分、単純に運動不足。そこから、肩こり、足の疲れが出やすくなったと思う」。なるほど、こういうパターンもあるんですねぇ・・・
次回に続きます。