
オフィス303の元社員、ユースケ“丹波”ササジマがコロンビアの女性にインタビューしていく連載企画。今回は、高校を卒業したばかりのバレンティナ・ベラスケスさんにお話を伺いました。住んでいる場所や進学する大学について話を伺いました。

夕立のアンティオキア ―パイサの生き方―
ユースケは何しにコロンビアに?
もうすぐ大学進学

はじめまして。今日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします・・・

元気ないみたいだけど大丈夫? インタビューやめとく? まだ始まってないけど・・・。

大丈夫です大丈夫です(笑) ちょっと人見知りしてるだけなんで。

それはよかった。もしかして、日本人と話すのはじめて?

はじめてです。日本人というか、中国人とかそっちらへんの人と話したことないです。自分が住んでるところにそういう変わった人達が観光客として来るので見かけることはありますけど。

変わった人達(笑) まあ、こっちでも日系の人とか中国系の人とかもいるけど、たしかに我々東アジア人は見た目がかなり違うから「変わってる」よね。ちなみにどこに住んでるの?

Comuna 13(コムナ トレセ)※です。
※メデジンにある16個の区の一つ。2000年代初頭まではさまざまな犯罪組織が抗争を繰り広げており、メデジンでもっとも危険な区の一つだった。

メデジンの主要な観光地だよね。何回も行ったことあるわ。

そうですね。だから週末とかたくさん観光客が来ますね。

ところで、バレンティナさんはおいくつ?

17才です。去年の12月に高校を卒業しました。

ご卒業おめでとうございます! で、これからはなにをするの?

アンティオキア科学技術大学っていうところに進学します。今春から授業がはじまりますね。今は高校卒業と大学入学の間の長期休みです。

いいですねー晴れて大学生。休みが終わっちゃうのは惜しいけど。

奨学金で情報技術を学ぶ

で、大学ではどんな勉強をするの?

情報技術全般ですね。ざっくりいえばコンピューターとかスマートフォンに関わるものを勉強します。というか、私自身ざっくりとしか知らない(笑)

じゃあ将来の道としてはプログラマーになるのかな?

ですかね。じつは、情報技術に興味はありますけどそんなに好きじゃないんですよね・・・。

じゃあなんでその道に進もうとしてるの・・・?

その大学には奨学金で通うんですよ。メデジン市長が3500人に用意した奨学金があって、それに応募して通ったんですけど、その奨学金は情報技術を専攻する学生のためのものなんです。

なるほど。じゃあ、情報技術がしたい!って感じじゃなくて、奨学金で大学行くためにやらないといけないからやるって感じなのかな。

そうですね。その奨学金が学費全部賄ってくれるので、使わない手はないですから。大学は電車とバスで30分くらいのとこにあるんですけど、自分で払うのはその交通費とか向こうでの食費だけです。

なるほど。すごいいいね。

ただ、そういう雑費を工面するために働かないといけないんですけどね。

そっか。じゃあ今仕事探してるの?

ぼちぼちですね(笑) 仕事を探すにしてもほとんどの場合ある経験がないと雇ってもらないんですよ。なかには未経験でもOKっていうのもありますけど少ないです。あとは、知り合いの店で働かせてもらって経験を積むという方法ですかね。

なるほど。じゃあなんとかして経験を積まないといけないんだね。バレンティナは働いたことあるの?

仕事っていうとまた違いますけど、髪をセットしたりお化粧したりするのが好きで、どきどき人の髪の毛をセットをして金をもらうことはあります。でも、それは仕事って感じじゃないなぁ。

その編み込みも自分でやったの? すごい上手だね! でも一人でやるのすごい大変じゃない?

めちゃくちゃ大変! すごい時間かかります。でも楽しいですね。ユースケさんも髪伸ばしたらやってあげますよ。

ありがとう(笑) でも、もう髪を伸ばすことはないよ。スキンヘッドの手入れの手軽さを知ってしまったらもう生やせないな。 さて、今回はこの辺にして、次回はComuna 13について少し話を伺おうかな。


夕立のアンティオキア ―パイサの生き方―
今春から新大学生 バレンティナ・ベラスケス(2話)
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