Night Tempo「ザ・昭和グルーヴ」シリーズの第15弾はラ・ムー「青山Killer物語」「少年は天使を殺す」

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80’sジャパニーズ・ポップスをこよなく愛し、7月にはフジロック出演、8月には2度目となる全国ツアーを成功させ、最近ではテレビでも紹介される機会が増えている韓国のプロデューサー/DJのNight Tempo。2019年春からスタートした、昭和ポップスを令和にアップデートする「昭和グルーヴ」シリーズの第15弾を10月7日(金)に配信リリースすることが決定した。今回取り上げるのは、かねてよりファンを公言している菊池桃子によるプロジェクト、RA MU(ラ・ムー)。

RA MUは1988年に、当時人気絶頂だったアイドルの菊池桃子によるバンド。フュージョン・グループ “プリズム”のサポート・ミュージシャンとしても知られるキーボーディストの松浦義和が中心となり結成。作詞は売野雅勇、康珍化、作曲を和泉常寛、編曲を新川博らが主に手掛け、ブラック・コンテンポラリーとアイドルの組み合わせにより当時としては異色のバンドだったが、2010年代以降のシティ・ポップ・ブームの中で再評価されている。

菊池桃子を知ったきっかけはRA MUだったというNight Tempoが今回選んだのは「青山Killer物語」と「少年は天使を殺す」の2曲。

「青山Killer物語」はRA MUの4枚目にして最後のシングルで、1989年2月8日に発売。オリコン最高位19位と大きなヒットには至らなかったが、ファンの間では名曲と評価が高く、Night Tempoもフェイバリット・ナンバーとして挙げるこの曲を当時のマルチ・トラック・データを使用し、渾身のリミックスを制作、フロア映えする仕上がりとなっている。今年のフジロックでもテスト・プレイし、話題となったナンバーである。

また「少年は天使を殺す」はRA MUの2ndシングルで1988年6月8日に発売され、オリコン最高位4位。その後発売されたRA MUが残した唯一のアルバムにして、シティポップの名盤として最近評価されている『Thanks Giving』にも収録されているナンバー。

ジャケットは、RA MUの歴代ジャケットへのオマージュとも言うべき世界観でNight Tempo自らが制作している。

RA MU ジャケット写真

そのNight Tempoからコメントが届いている。

菊池桃子さんを知るきっかけになったRA MUの昭和グルーヴをリリースする事が出来て、本当に嬉しいです。RA MUがいなかったら、この昭和グルーヴ・シリーズも生まれていませんでした。RA MU再始動です!

Night Tempo

そして、菊池桃子からもコメントが届いた。

RA MUの中では日本で最も支持を得た曲は1stシングル「愛は心の仕事です」ですが、 敢えて違う曲をセレクトするあたりにNight Tempoさんのこだわりを感じます。また魅惑のダンスチューンに変化させてくださり、新しい楽しみかたを教えてくれて嬉しい限りです。

菊池桃子

昭和グルーヴ・シリーズや日本での本格的な活動が始まったのは、以前彼がネットに上げたRA MUのリエディットが担当者の目に留まったのがきっかけで、今年のフジロックで初披露した新プロジェクトFancylaboはRA MUからインスピレーションを得ているという。Night Tempoに大きな影響を及ぼしているRA MUの昭和グルーヴが第15弾にして実現したのは、彼にとって感慨深い出来事に違いない。

時代・国境を越えて評価されているRA MUだが、このリミックスで更にその動きに拍車がかかることだろう。 9月上旬にはアメリカのロサンゼルスとサンフランシスコでYung Baeのライヴにゲスト出演、アメリカ人オーディエンスを80’sジャパニーズ・ポップスで沸かせ、また同時期にNHK「うたコン」に出演し、細川たかし氏と「北酒場」リエディットをパフォーマンス。最近ではSKE48 Team KIIの新公演楽曲を手掛ける事が発表され、アイドル・プロデュースにも乗り出し、活動の幅を広げているNight Tempo。今後も彼の動きから目が離せない。

【作品情報】

アーティスト: RA MU
タイトル : RA MU – Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ
配信日:2022年10月7日(金) 
収録曲:
1. 青山Killer物語 (Night Tempo Showa Groove Mix)
2. 少年は天使を殺す(Night Tempo Showa Groove Mix)

【RA MUプロフィール】
1984年に、映画『パンツの穴』のヒロインとしてスクリーン・デビューし、同年、『青春のいじわる』で歌手としてもデビューした菊池桃子が、1988年に結成したロック・バンド。 フュージョン・グループ“プリズム”のサポート・ミュージシャンとしても知られるキーボーディストの松浦義和が中心となり結成、作詞が売野雅勇、康珍化、作曲を和泉常寛、編曲を新川博らが主に手掛け、ブラック・コンテンポラリーとアイドルの組み合わせにより当時としては異色のバンドだったが、2010年代以降のシティ・ポップブームの中で再評価されている。
【菊池桃子 オフィシャルサイト/SNS】
■Official Website: https://momoko-kikuchi.com/
■Subscription: https://www.vap.co.jp/momoko_subscription/
■Instagram: https://www.instagram.com/momoko_kikuchi_official/
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【Night Tempo (ナイト・テンポ)プロフィール】
80年代のジャパニーズ・シティポップや昭和歌謡、和モノ・ディスコ・チューンを再構築した「フューチャー・ファンク」の人気アーティストである、韓国人プロデューサー兼DJ。米国と日本を中心に活動する。竹内まりやの「プラスティック・ラブ」をリエディットして欧米でシティ・ポップ・ブームをネット中心に巻き起こした。角松敏生とダフト・パンクをこよなく敬愛する、昭和カセット・テープのコレクターでもある。昭和時代の名曲を現代にアップデートする『昭和グルーヴ』シリーズを2019年に始動。Winkを皮切りに、杏里、1986オメガトライブ、BaBe、斉藤由貴、工藤静香、松原みき、中山美穂、秋元薫、菊池桃子、八神純子、小泉今日子、細川たかし、飯島真理とこれまでに14タイトルを発表。2021年5月には、昭和アイドルにフォーカスした『昭和アイドル・グルーヴ』のコンピレーションCDもリリースした。オリジナル・アルバムは、『Moonrise』(2018年)『夜韻Night Tempo』(2019年)『Funk To The Future』(2020年)『集中Concentration』(2021年)の4タイトルをセルフ・リリース。2021年12月1日には初のメジャー・オリジナル・アルバム『Ladies In The City』をリリース。今年7月にはフジロックフェスティバル‘22の出演、そして8月には全国7都市を周る来日ツアーを開催。ディスク・ガイド本『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』を発売するなど、世界的なシティ・ポップ・ブームの牽引役として活躍中の彼は、地上波TVでも数多く取り上げられ、今最も注目される海外アーティストの1人である。
【Night Tempo オフィシャルサイト/SNS】
■Official Website: https://nighttempo.com
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