2021年、出版社2年生。

303 BEGIN AGAIN

この記事は約2分で読めます by 常松心平

2020年
僕の「出版社になりました!宣言」は
3月26日。
政府の「緊急事態宣言」は
4月7日。

嵐の中の
船出のつもりが
船出すらできず。

毎日社員と顔を合わせていた
市ヶ谷のオフィスはガラガラ。

ぼくたちは、リモートワークと
オンラインミーティングで
発売延期の嵐の中
本をつくりつづけてきた。

千葉真一の言葉を借りれば

「俺たち家族は、場所は離れていても
一つの絆で繋がっています」

って心境だった。

そんな中でも
303 BOOKSは
5冊の本を発行することができた。
もうすぐ6冊目を発行する。

ブルース・リーの言葉に

「本物の生き方とは、
人のために生きることである」

というものがある。

ぼくたち出版の世界は
ここのところずっと
ただただ自分たちが
生き抜くために
本を作ってきた気がする。

しかし、本来、
本をつくり届けるのは
まず読者のため、
世に出るべき才能のため、
そして書店のため、
図書館のためだ。
それしかないだろう。

まだまだ先は見えない。
感染症との戦いも、
日本の経済も
ぼくたちの
生まれたての出版社も。

でもそんな今だからこそ
何をしていたか
誰のために行動したかが
未来、問われるはずだ。

「成功にもっとも良い場所は、
今の自分がいる場所である」

そんなジャッキー・チェンの言葉を信じて。

ここから、本をつくります。

2021年1月1日 常松心平

※トップの画像は、この1年取材にご協力いただいたみなさまの一部です。本当にありがとうございました

CREDIT

クレジット

執筆・編集
303 BOOKS(株式会社オフィス303)代表取締役。千葉県千葉市の埋めたて地出身。バイク雑誌、パズル雑誌を経て、児童書の編集者になる。本は読むものではなく、つくるものだと思っている。