あらためて”いちばん自由な出版社”

この記事は約1分で読めます by 常松心平

303BOOKSは
平成元年に設立されました。

平成の間ずっと
編集プロダクションを営み
2020年から出版社として
活動を開始。

2021年には
コーポレートメッセージを
「いちばん自由な出版社」と
決めました。

当時は思いっきりコロナ禍。
究極の閉塞感にあふれ
発売延期、取材キャンセルの連続。

だから
もっと自由に活動したい。
もっと自由に表現したい。
そんな思いを込めました。

そして
誰かの求めに応じるだけでなく
自らの意思で本をつくるんだ。
自由に思い描いたものをつくるんだ。
そんな決意がありました。

僕たちは2023年の終わりに
『アイヌもやもや』という
一冊の本をつくります。

アイヌをめぐる問題を中心に
なぜ人が人を差別し
傷つけ、黙殺していくのか。
その構造を明らかにしたのです。

それなりに心無い言葉を
あびせられましたが
この本をつくる必要がありました。

誰かの自由が踏みにじられるとき
それを取り戻すために声を上げる
自分たちでありたいという願いが
あったからです。

これから僕たちが進む道は
もしかしたら
激しく曲がりくねり
荒れ果てた道かもしれません。

でもその先には
本当の自由があるはず。
あらためて
いちばん自由な出版社で
ありたいと願って。

2024年1月 常松心平

CREDIT

クレジット

執筆
303 BOOKS(株式会社オフィス303)代表取締役。千葉県千葉市の埋めたて地出身。バイク雑誌、パズル雑誌を経て、児童書の編集者になる。本は読むものではなく、つくるものだと思っている。