文字や写真、イラストなどの静止画に動きを加えて、動くグラフィックをつくるモーショングラフィックデザイナー。モーショングラフィックスの中でも、ドット絵業界で有名だというAniEmoNさんにインタビューをしてきました。今回は、会社を辞めてフリーランスになった理由や仕事内容、よかったことや大変なことまでを詳しくうかがいます。
ドット界の新星!モーショングラフィックデザイナー・AniEmoN
仕方なく進んだグラフィックの道がのちに開花
自由な働き方に憧れてフリーランスに
今回はフリーランスになってからのことを詳しく聞いていきたいと思います。さっそくですが、 会社を辞めてフリーランスになった理由を教えてください。
プライベートでフリーランスの知り合いができて、その人がすごい自由な生き方、働き方をしていたんです。海外に行きたいと思ったら好きな時に海外に行って、働きたいと思ったら好きな時に働くみたいな。そういう仕事の仕方に憧れて、独立をしたという感じです。
結構そういう理由でフリーランスになる方多いですよね。
そうですね。でも実際はそんなことなかったんですけれども。やっぱり責任が自分一人にのしかかるので、どこか行きたくても行けないような状況が続いたりしますね。
パソコンがあればどこでもできるって感じじゃないんですね。
それに、パソコンのスペック等が要求される職種なので、そうですね。
会社員時代よりも楽しい仕事が増えた今
フリーランスになってからはどんな仕事をしてるんですか?
フリーランスになってからも、前の会社の延長線みたいな感じで、企業VP、CM、パチンコの実機紹介映像をやっていますね。あとは、イベントのオープニング映像とか。ただ会社にいた頃と比べると、サブカル寄りの案件が増えてきましたね。
お堅い感じじゃないようなってことですかね?
お堅い感じというよりかは、YouTuberのオープニングを作ったり、個人のクライアントも増えました。
AniEmoNさん的にはそっちの方が楽しいんじゃないですか?
そっちの方が楽しいですね。
じゃあサラリーマンの時よりは楽しい仕事ができるようになったんですね。
サラリーマンの時よりかは楽しい仕事が入ってきてると思ってます(笑)
足の軽さが、フリーランスの売り
フリーランスになってからの仕事の流れを聞いてもいいですか?
まず仕事をいただくクライアントは、会社員の時のツテで来ているのが大体7割8割。フリーランスになってそこで知り合ったクリエーターとかカメラマン、ディレクターさんから来るのが大体2-3割とかでやっていってますね。
そのクライアントの人たちから、こういう映像を作りたいんだよね、みたいな感じでお仕事の依頼が来るわけですね。
はい。スケジュール的なところは案件によりますが、基本的に土日は休むようにしています。
そうなんですね。
ただ、企業と差別化するっていう意味で、必要であれば土日も動くという足の軽さをフリーランスとして売りにはしてますね。
頑張った分だけ稼げるのが、フリーの良さ
フリーランスになってよかったことってありますか?
フリーになってよかったことは、やっぱりマージンがとられずに、頑張ったら頑張った分だけ収入が入ってくる。そこがやっぱりフリーランスの一番の魅力かなって思いますね。
もし答えられたらでいいんですが、ずばりサラリーマンの時よりも稼いでます?(笑)
そうですね、サラリーマンの時よりかは全然稼いでます(笑)
やっぱりそうなんですね(笑)最初フリーになるの怖くなかったですか?
怖かったですね。ただ、知り合いから「日本で失敗してもそうそう餓死することはないよ。最悪、生活保護っていう制度があるんだから」って言われたのが自分の中ですごく安心して、気持ちよくフリーランスになりました。
知り合いの方のひと押しだったんですね。逆にフリーランスになって大変なことはありますか?
事務作業も全て自分一人で行わなくてはいけないので、税金周りや確定申告などは大変ですね。あとは責任が全部自分一人に押し寄せてくるっていうプレッシャーが、やっぱりフリーランスになって一番大変なところですかね。
フリーランスも、いいところと大変なところがそれぞれたくさんありますもんね。次回は、いよいよAniEmoNさんの得意分野であるドット絵について、作品を絡めて聞いていきたいと思います!